牧師室の窓から 2019年6月

✩6月24日はわたしたちの日本基督教団が創立して78年目の記念日でした。

「御霊のたもう一致」によって30余の教派がおのおのの歴史的特質を尊重しつつ成立したのが日本基督教団です。今日、教団では、歴史的特質を尊重すること以上に地方にある教会と首都圏や大きな都市にある教会がどこまで助け合うことができるかが大きな課題です。皆さんにも教団の現状についてご理解頂くために、2018年3月の時点で、わたしが今日まで在任した奥羽教区、西中国教区、神奈川教区と沖縄教区、東京教区、西東京教区の教勢を表にしてみます(平均)。

       教会数  現住陪餐会員数  主日礼拝出席数  経常収入

 奥羽教区   58        27人              21人           482万

 西中国教区  68         26人              18人           462万

  神奈川教区  107         76人              46人           930万

 沖縄教区   28         21人              17人           323万

東京教区     253         75人              43人           956万

  西東京教区  94        68人              42人           857万

 全国    1699        49人              31人           667万

(茅ヶ崎教会              68人              49人         1212万)        

 沖縄から北海道までに位置する1699の教会が祈りにおいて励まし合うと共に助け合っていかなければならないことを思わされます。

✩6月23日は74年目の「沖縄慰霊の日」でした。6月23日、糸満市で行なわれた追悼式で6年生の山内玲奈さんは『本当の幸せ』と題した詩を朗読しました。その詩の一部を紹介します。「海や大地や空が七十四年前、何を見て、何を聞き、何を思ったのか、知らない世代が増えている、体験したことはなくとも、戦争の悲さんさを、決して繰り返してはいけないことを、伝え継いでいくことは、今に生きる私たちの使命だ、二度と悲しい涙を流さないために、この島がこの国がこの世界が、幸せであるように。お金持ちになることや、有名になることが幸せではない、家族と友達と笑い合える毎日こそが、本当の幸せだ、未来に夢を持つことこそが、最高の幸せだ。「命(ぬち)どぅ宝」、生きているから笑い合える、生きているから未来がある。」本土からこの式に参列し、「美ら海」を壊している辺野古に足を運ばず東京に戻ってきた政治家たちの姿は、沖縄の子どもたちの目にどのように映ったのでしょうか。

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