牧師室の窓から 2019年11月

✩ 11月3日は召天者記念礼拝でした。ご遺族の方が多く出席され、当日の礼拝出席は99名(大人90名、子ども9名)でした。うれしかったことは、故人の曾孫が3名、孫が11名出席したことです。曾孫の一人は生まれて4ヶ月目でした。孫の出席者の中には社会人の方もいましたが、中学生2名、小学生2人、幼児1名がお祖父さん、お祖母さんを偲んで出席しました。午後の三教会合同墓前礼拝の当教会の出席者は27名でしたが、その内2名が故人の孫でした。

「祝福を受け継ぐためにあなたがたは召されたのです」(Ⅰペトロ 3:9)という御言葉に思いを深くしている天上の先人一人一人を偲びました。

✩ 10月6日(日)世界聖餐日礼拝に引き続き、「牧師館ならびに集会所」の起工式を行いました。翌日から早速工事が始まりました。基礎工事は、多くの時間を要しましたが、「この土台はイエス・キリストである」(コリントⅠ 3:11)という御言葉を思いつつ工事を見守りました。11月15日(金)と16日(土)の二日間、早朝から夕方までクレーン車で柱や梁が次々と空高く持ち上げられ、建方工事がなされ、建物の輪郭が見えてきました。想像していたより大きな建物で、17日の日曜日の礼拝に出席された方々がこれを見て驚き、感動していました。  

✩ 伝統的な教会の暦では、この月報が発行される11月24日(日)は終末主日です。教会の暦で一年の最後の日曜日です。この一年、わたしたちの国では災害が相次ぎました。また、人と人との交わりの中で他者の命を奪う出来事が数多く起こりました。世界に目を転じると、「自分たちの国や民族の幸せ」のみが強調され、格差が大きくなってきたことを憂慮せざるをえません。香港の現状には心が痛みます。50年余前、わたしたちの国がそうでした。あの時の苦しみを、悲しみを、そして挫折した思いを今なお負い続けている世代の者にとっては心が張り裂ける思いです。ローマ法王が来日しました。核兵器禁止条約に賛成しようとせず、昨年のノーベル平和賞を受賞したサーロー節子さんが来日しても面会を拒んだわたしたちの国の総理大臣はローマ法王の核兵器廃絶のメッセージにどう相対するのでしょうか。

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