牧師室の窓から 2018年3月

☆2月25日開催の教会総会で、鈴木みどり牧師がこの3月をもって、当教会の担任教師を辞任することが承認されました。2015年のクリスマスの時期に、当時の東京神学大学の芳賀力学長より突然電話があり、鈴木みどり教師を按手を受けるまでの2年間、担任教師として迎えることを検討して欲しい旨依頼されました。茅ヶ崎教会としては教師を二人態勢にする規模の教会でもありませんし、会計規模も教師二人を支える力がないので、苦慮しました。役員会や懇談会で繰り返し御旨を問い続けるなかで、数年前から、神学生を通年で迎え、伝道者を産み出すために教会全体で祈っていたので、鈴木教師を牧師の謝儀を分け合うかたちで担任教師として迎え、2年後にどこかの教会に牧師として送り出そうということになりました。そして2016年2月の教会総会で鈴木みどり教師を2016年4月から2年という任期で担任教師として招聘することを決断しました。鈴木教師も教会員のお一人お一人の祈りを心深く覚え、研鑽し、2017年秋の日本基督教団正教師試験に合格し、2018年2月24日神奈川教区総会で按手を受領しました。教会員もこのことを感謝し、当日の教区総会に9名傍聴し、またこの日のために祈ってこられた鈴木教師のご両親も傍聴しました。鈴木教師は、現在、任地は決定していませんが、神さまが鈴木教師に最もよき道を、働き場を備えてくださることを信じ、わたしたちの教会からお送りしたいと思います。

☆昨年10月の教会創立90周年式に際し、大きな喜びを覚え、お便りを下さったお一人が長野におられる羽深とよさんでした。その羽深とよさんが3月10日、急逝されました。97歳でした。羽深とよさんは旧姓豊部です。茅ヶ崎教会が創立されて5年目、横浜から茅ヶ崎に豊部さんご一家が転じてこられました。とよさんのお母さんが結核を患い、南郷院で治療を受けるためでした。南湖院での日曜学校で、南湖院副院長の髙橋誠一先生や髙橋先生の妻、美也先生から大きな励ましを受け、ご家族で茅ヶ崎教会の礼拝に出席するようになりました。そして今から80年前の1938年のクリスマスにお母さんの田鶴さん、とよさんそして妹の千鶴さんが洗礼を受けました。もう一人の妹の美和さんは1942年に受洗しました。とよさん、千鶴さん、美和さんは結婚され茅ヶ崎を離れましたが、三人とも茅ヶ崎教会を最後まで愛し、祈ってくださいました。茅ヶ崎教会のため80年もの間祈ってくださった三姉妹の祈りの重みを思わされます。

目次