牧師室の窓から 2014年1月

 ★新しい年、2014年を迎えました。平和が脅かされていることを危惧した年賀状を今 年は多くの方々から頂きました。とくに、ヒロシマで被爆し、証言を今尚献身的に続けて いるお二人の牧師の年賀状に思いを深くしました。 「国の内外に諸問題を抱えている今日、一層絶望しない勇気と智慧が主にあって、求めら れていることと思います。今こそ真の平和と自由のために人類の力が結集されるべきでし ょう。」(四竃揚) 「私たち夫妻も高齢になりましたが、核のない世界が実現するよう頑張りたいと思います。」(宗藤尚三)  四竃先生も宗藤先生もご高齢です。核のない世界をと切々と祈られる先生たちの祈りを共にしなければならないことを強く思わされました。 また、長年、親と共に生活できなくなった子どもさんたちを「ホーム」に招き、共に生活している方の年賀状には、「原発や被災された方々を案じ、国内外の引きもきらない災害に心痛め、政治の行き詰まりの中で影響される子どもや高齢者に思いを馳せつつ越年いたしました。暮らしを共にしている私の家族の中には入院や通院を要する方々がおり、マンツーマンの関わりを通し、多くの時間を求められました。静かな環境を整える中で『あなたはひとりじゃないのよ』と話しかけ、寄り添いながら過ごしております。平和な年の訪れを祈る日々です」、と記されていました。弱い立場にある人々を不安に陥れることのない「平和な年の訪れ」をと祈っておられるこの方の年賀状にも心打たれました。  讃美歌21にこういう讃美歌があります。 「このこどもたちが 未来を信じ、つらい世のなかも 希望に満ちて、  生きるべきいのち 生きていくため、 主よ、守りたまえ、平和を、平和を。」 この一年、こどもたちが、若い人たちが未来を信じ、希望に満ちて生きていくことができるよう祈り続けたいと願っています。

★私たちの教会の最高齢の八木徹さんが7日に緊急に入院され、14日に召され、17日に葬儀を行いました。12月20日、教会員8名と共にご自宅を訪問し、八木徹さんご夫妻、ご長男、ご長女とともに礼拝をささげ、聖餐にあずかりました。幼子イエスさまを抱き、「主よ、今こそあなたは、お言葉どおり、この僕を安らかに去らせてくださいます」(ルカ福音書2:29)と賛美するシメオンと八木さんが重なる思いで、葬儀を司りました。

目次