牧師室の窓から 2014年8月

★8月9日(土)と10日(日)の両日、山口信愛教会で奉仕しました。台風11号の接近で交 通機関が心配でしたが、新幹線は遅れませんでした。9日(土)は、午後5時から8時ま で教会役員研修会、10日(日)は午前が、平和を祈る特別礼拝で説教、午後は、平和懇談 会で「ヒロシマ、ナガサキ、フクシマの悲しみを心に刻む」と題して講演しました。  山口信愛教会の牧師は柳元宏史先生です。柳元先生は神学生時代に夏期伝道を小生が 在任中の広島教会で行いました。原爆投下当時の四竃一郎牧師は、「あの日」、講話のた め早朝牧師館から尾長にあった逓信講習所に赴いておられたのですが、投下後、6キロ 位離れた教会を目指して歩き、午後2時頃ようやく教会にたどりつきました。「あの日」、四竃先生がどんな思いで熱さの中、教会を目指したかをすこしでも分かりたい、そうい う思いで柳元先生と共に「あの日」に近い炎天下の日、逓信講習所から教会まで歩きま した。そのときの体験を大切にして、柳元先生は山口で牧会・伝道に励んでいます。咋 年の春から、8月に是非山口に、と依頼されていました。

★山口に同行した妻とともに、山口から長崎に行きました。長崎に行ったことがなかっ たからです。10日(日)夜遅く長崎に着き、11日(月)朝から午後3時まで長崎の平和公園、長崎市原子爆弾無縁死没者祈念堂、原爆資料館、如己堂・永井隆記念館、浦上天主堂、 日本二十六聖人殉教地及び記念館をまわりました。限られた時間でしたが、長崎を知る よい時でした。  長崎では1998年以来、毎年高校生を国連に派遣し、核兵器廃絶を求める署名を提出 してします。この高校生の活動の合言葉は「ビリョクだけどムリョクじゃない」です。 この合言葉に励まされ、ビリョクですが、コインの裏表にすぎない核兵器と原発にノー と言い続けたいと願っています。

★広島の土砂災害に心痛みます。広島在任中、それぞれの被災現場近くに教会の方がお られ、よく知っている地域だけに大きな衝撃を覚えています。主の御心を問う日々です。

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