牧師室の窓から 2013年7月

★22日(月)午後、日本聖書神学校で行われた実習教会牧師と神学校との懇談会に出席しました。神学校側から6名、実習教会牧師が12名、計18名出席しました。「神学生をどう育てるか」というテーマで、実習教会の牧師として発題を依頼されたとき、神学校在学中、桑田秀延学長が「神学校と教会は車の両輪である」とおっしゃっていたことを思い起こしました。発題の最初に、神学校は日本基督教団の教師を養成する場ゆえ、教団成立の経緯、「聖餐式」「日本基督教団信仰告白」「第二次大戦下における日本基督教団の責任についての告白」等については、各神学校で一致した見解のもとに、神学生を送り出して欲しいことを語りました。また、教会生活を通して、牧師の原点、牧師の日常、牧師の休息、牧師の教会に対する姿勢を学んで欲しい、ことを語りました。
 現在、日本基督教団には、教団立の東京神学大学および教団認可神学校の農村伝道神学校、日本聖書神学校、東京聖書学校、同志社大学神学部、関西学院大学神学部の六つの神学校がありますが、今夏、南部正人兄を夏期伝道に迎えたことで、わたしはこれまでの四十数年の伝道・牧会生活で、夏期伝道もしくは神学校日礼拝に六つの神学校いずれからも神学生を迎えたことになります。
4月から派遣神学生として日本聖書神学校から迎えている岩本幸太郎兄と夏期伝道に従事している南部正人兄、二人の神学生のため祈る夏としましょう。

★辻堂教会の川上清己牧師の病状が急変し、19日(金)逝去されました。65歳でした。2010年4月に辻堂教会主任担任教師に就任し、本年2月の教区総会で按手を受け、5月26日に牧師として就任したばかりでしたので、ご家族も、辻堂教会も、牧師会のメンバーも大きな衝撃と悲しみを覚えています。  奥羽教区に在任中、同じような悲しみに幾たびか直面しました。そのとき、一人の人の死に直面したとき、その人が何をしたかを数え上げるのではなく、何を目指して生きたかを大切に心に留めようと教えられたことを思い起こしました。川上牧師は人生の半ばで、しかもご病気を抱えつつ伝道者を目指され、伝道者として3年余、み言葉を多くの人の心に届けました。川上牧師の祈りを、志しを受け継いで行かなければならないことを強く思わされています。 ご遺族そして辻堂教会に主の慰めと平安を祈ります。

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