牧師室の窓から 2009年9月

★9月21日(月)は恒例の教会修養会が行なれました。今年の主題は「命の恵みを受け継ぐ使命と責任~ヨナ書に耳を傾けながら~」でした。修養会委員の方々の周到な準備のもとに今年も参加者は五十名を超え、恵まれた修養会を開くことができました。講演の最初に、「命の恵みを受け継ぐ」幼い参加者を礼拝堂の前に招き、日本聖書協会の絵本聖書「ヨナ」を読みました。その後、ヨナ書を1章から順に学びました。ヨナは神様から、ニネベで伝道せよ、と命じられたのに逃げ出したり、ヨナの伝道でニネベの人々が悪の道を離れたことを御覧になった神様がニネベの町を滅ぼすことをやめたときふてくされたり、一夜にして伸びて暑さをしのぐことができたとうごまが一夜にして枯れたとき「死にたいくらいです」と怒る人でした。そうしたヨナに神様はユーモアをもって関わり続けられました。大きな魚に呑みこませられたのは神様でした。英文学者の斎藤勇先生が、ユーモアはヒューマンからできた言葉であるとおっしゃっていたことを思い起こします。神様は、ヨナに、そしてニネベの人にユーモアをもってヒューマンな関わりをされる方であることを深く思わされました。私たちの教会の今年度の主題は「命の恵みを受け継ぐ群れ」です。逃げ出したり、ふてくされたり、すぐ怒るヨナのような私たちを用いて神様は、命の恵みが受け継がれることを望んでいます。ヨナ書に励まされ、人間味溢れるユーモアが漂う教会を目指しましょう。

★前後しますが、9月20日(日)は交換講壇として代々木上原教会で奉仕しました。代々木上原教会からの申し出でした。代々木上原教会は12年前に上原教会とみくに伝道所が合同してできた教会です。双方の教会が大切にしてきたことを互いに尊重しあい、一歩一歩、歩もうとしている教会の姿勢にとても励まされました。10月18日においでくださる村上伸先生には午前は秋の伝道礼拝、午後は「ボンヘッファーの今日的意義」と題しての講演会を依頼しています。

★9月20日の当教会の礼拝は2年前、当教会で夏期伝道に従事した東京聖書学校4年の吉武真理神学生が説教しました。2年前は病弱という印象が強かった吉武神学生が、成長され豊かな内容の御言葉を語ってくださり、感銘を与えられたと多くの方が報告してくださいました。吉武神学生は来春卒業予定です。この夏の田名神学生とともに吉武神学生のためにも祈りましょう。

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