牧師室の窓から 2016年3月

★2015年度の最初の日曜日はイースターでした。そして最後の日曜日もイースターです。主の復活の光に包まれて、この一年歩むことができ感謝しています。 けれどもわたしたちの心を暗くしているのは、中学生を死に追いやったり、わが子を虐待するニュースが相次いでいることです。こうしたつらい、悲しいニュースを耳にするたびに、教会は若い人々に、主の復活のメッセージを伝える責任があることを思わされます。 数年前にも紹介しましたが、長年、鎌倉で伝道された内藤協先生はイースターに、こういう四行詩を作っておられます。

「イースターです もう駄目だと思った所から
      新しい生命が始まる事を 復活の物語は告げます」
  「復活のメッセージは 絶望と行詰まりの中から
      再び新しく生きるように との天からの招きです」


自分の命を、身近にいる人の命を大切にして欲しいこと、そして、わたしたちの世界はイエスさまがよみがえられた世界であり、どんなに絶望的な状況にあっても、神さまが命を、希望を差し出しておられる世界であることを証ししていかなければならない、との思いを深くしています。

★咋年11月23日に召された田中昭司兄の埋葬式を3月23日、湘南キリスト教墓苑で行いました。田中兄は、長い年月教会から離れていましたが、晩年、ご病気になってから、病床で祈りを共にすることができ感謝しています。亡くなる10日程前、声をふりしぼるようにして、祈りのあと、「アーメン」と、そして、帰ろうとしたとき「ありがとうございます」とおっしゃいました。田中昭司兄の生涯がこの「アーメン」と「ありがとうございます」に集約されていることを思い、御名を崇めます。 今号では田中兄を追悼しています。

★新年度、鈴木みどり教師を伝道師としてお迎えします。教師を二人迎える規模の教会ではないので、とまどいを覚えておられる方もいらっしゃいますが、次の世代を担う若い方々への伝道を模索する二年間としたいと願っています。

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