牧師室の窓から 2022年5月

牧師 田村 博

「牧師室の窓から」                  牧師 田村 博

☆牧師館の前の沿道から声が聞こえてきました。子「わーっ、きれい!」、母「においをかいでごらん」、子「いいにおい! おかあさんのにおい!!」 おもわず頬がゆるんでしまいました。来る6月12日(日)には、花の日・子どもと大人の合同礼拝を実施の方向で準備をしています。神様は、人間の創造の遥か前に植物を創造されました。その御業のすばらしさは、底なし=エンドレスです。わたしたちの周囲には、注意してみると、あちらにもこちらにも神様の創造の御業のすばらしさが満ちています。時に子どもたちの方が大人たちよりそのすばらしさに敏感ではないかと思わされることがあります。また、6月19日には3年ぶりの「春の特別伝道礼拝」を実施予定です。昨年秋の「特別伝道礼拝」「講演会」の流れを意識しながら、祈りつつ備えたいと思います。

☆ウクライナ・ロシアの戦争が一日も早く終息しますように、祈りたいと思います。わたしたち一人ひとりが主の深い愛に気づくことこそ、まことの平和への第一歩であり、5月22日の壮年男性交流会の学びでは、「主の祈り」が大切な光をもたらしてくれることを教えられました。倦むことなく祈りましょう。

☆10数年以上前のことです。インドで宣教師として活動されていた牧野一穂先生(教団宣教師)ご夫妻を訪ねて10日間ほど、インドに滞在したことがありました。ボトルで購入したミネラルウォーター以外の生水、水道水は飲んではいけないと何度も伺い、しっかりと守っていたつもりでした。にもかかわらず、滞在半ばで腹痛・下痢のため丸一日寝込むという経験をしました。聞けば、食器を洗うために使った水などの僅かな水が原因だろうとのこと。もちろん現地の方々はまったく問題なく飲食をしているのです。人は誕生後、少しずつ“生きる力”“抵抗力”を獲得してゆきます。その差をまざまざと感じた経験でした。現在、コロナ禍の影響で乳幼児期の子ども同士の接触機会が明らかに減少しているとの報告があります。その結果、乳幼児期に罹患して免疫を獲得する機会が失われてしまい、もし大人になってから同じ病気に罹ったとすると大きな危険を伴いかねないという心配が持ち上がっているそうです。長期間を見据えた視野を持ち、総合的に環境、生き方を考えてゆく必要がありそうです。

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