牧師室の窓から 2009年11月

★10月25日は私たちの教会の創立82周年記念礼拝でした。説教者として、当教会出身 の宮崎徹牧師をお迎えしました。44年前、神学校に一緒に入学しました。彼は一年生に、 私は三年生に編入学でした。四年間、寮生活も一緒でした。秋田楢山教会に赴任して2年目、宮崎牧師は秋田楢山教会が産み出した下浜教会に赴任してきました。近くの八郎潟教会に は、茅ケ崎教会員であった星野和歌姉のお孫さんで当教会学校に通っていた星野正興牧師 (現在は静岡の松崎教会牧師)がおられました。三人で秋田伝道のために励まし合いました。とくに独身であった宮崎牧師はよく牧師館を訪ねてくださり、食事を共にし、我が家の三 人の子どもたちを可愛がってくださいました。宮崎牧師はサンタクロースから我が家の子 どもたちへのプレゼントを託されたと言って届けてくださったこともありました。宮崎牧 師、星野牧師が少年時代を過ごした茅ケ崎教会に小生が赴任したことに神様の不思議な導 きを覚えます。それだけに、宮崎牧師を創立記念礼拝の説教者としてお招きしたかったの です。当日の説教そして食事を共にしての交わりを通して、茅ケ崎教会が彼の原点である ことをあらためて思わされました。若き日から一貫して今も、主イエスに誠実に仕え続け ている宮崎牧師の姿勢の背後に、茅ケ崎教会のお一人お一人の祈りがあることを思わされ ました。宮崎牧師のお働きとご高齢のお母様そしてお二人のお子様のことを覚えて、祈り 続けましょう。

★11月8日は召天者記念礼拝でした。昨年の召天者記念礼拝から5名の方々が加わりまし た。広島教会の原爆投下の時の四竈一郎牧師は、投下直後、教会員の消息をなかなか把握 できず、教会員も牧師の消息がわからず、その結果ご自分の娘さん以外、原爆で亡くなっ た三十数名の教会員の葬儀を誰一人として司ることができなかった、このことは牧師とし てつらい、そして申し訳ないことであったと生涯心を痛めておられました。今年、召天者 に加えられた方の中に葬儀を司ることができなかった方がおられ、四竈牧師の苦しみを痛 いほど思わされました。もっともっとていねいに牧会しなければと深く思わされています。

★クリスマスの心備えするアドヴェントに入ります。 「ああベツレヘムの きよきみ子よ 今しもわれらに くだりたまえ  こころをきよめ 宮となして 今よりときわに すまいたまえ」と祈り、歌いつつ、 御子をお迎えする備えの日々をと願うものです。

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