牧師室の窓から 2021年8月

牧師 田村 博                  

☆神奈川県全域に緊急事態宣言が発令されました。医療関係や様々な現場でコロナ禍ゆえに厳しい状況にある方々の上に、主のお守りとお支えをお祈りいたします。茅ヶ崎教会では、ワクチン接種2回を終えられた方々もいらっしゃいますが、感染機会を最小限にと考え、7月28日より前回発令時と同様に週日の聖研祈禱会を休会といたしました。皆様の一層のご協力の中で、感染予防に務めつつ主日礼拝を継続してゆきたいと思います。

☆7月定例役員会において話し合った結果、教会員が主の御許に召された場合には、「月報」の中で取り上げさせていただくことになりました。今月号は、去る6月17日に召された釜池光子姉です。なお昨年8月24日に召されました市村正兄は、諸般の事情により教会での記念会・教会墓所への納骨を完了させた時にあらためて取り上げさせていただく予定です。

☆9月23日(木・休日)には、第70回となる教会修養会を予定しています。主題は「コロナ禍にあって 改めて考える礼拝と信仰」です。昨年に引き続き、食事をせずに半日での修養会となります。また、10月17日(日)には、特別伝道礼拝、そして同日午後にはレイチェル・カーソン著『センス・オブ・ワンダー』の翻訳者である上遠恵子姉による講演があります。一般雑誌『婦人画報』2021年7月号に上遠恵子姉の「91歳のセンス・オブ・ワンダー」という記事が掲載されています。注意してみると、取材の場所は田園調布にある宝来公園、そして田園調布教会でした(おそらく上遠姉がそのように指定されたのでしょう)。緑の樹々に囲まれた陽だまりでの会話から道路を一つ挟んで光あふれる教会に。7月19日に92歳になられ、今も現役で活躍されている上遠姉のブレることのない姿勢がここにあらわれているように思いました。レイチェル・カーソンの母親は牧師の娘であり、教師でした。幼年期にその母と共に過ごした野原で養われた感性が、レイチェル・カーソンの「生命への畏敬」、そして「センス・オブ・ワンダー」へとつながっているといわれています。なお、上遠恵子姉は、講演会の1週間前にあたる10月9日(土)、東京・日比谷図書文化館・日比谷コンベンションホール(大ホール)で福岡伸一氏との対談にも臨まれます。ご健康が守られるように祈って備えましょう。

目次