牧師室の窓から 2025年9月

牧師 田村 博

☆ようやく猛暑日(最高気温35℃以上)予報を目にすることが稀になり、ひと息ついている方々が多いと思います。主にあってお一人ひとりの健康が霊肉共に守られますように祈ります。ただし「喉元過ぎれば熱さを忘れる」という言葉があります。私たちの住んでいる地球そのものがあげている「悲鳴」を忘れずに、私たちにできることを探ってゆきたいものです。

☆ 教会学校では、月毎の教師会のはじめに学びの時を持っていますが、この夏に一冊のテキストを読み終え、新しいテキストでの学びが始まりました。これまでは、教皇フランシスコ著『回勅 ラウダート・シ ~ともに暮らす家を大切に~』(カトリック中央協議会発行・2016年)を取り上げてきましたが、人間の活動が他の被造物にいかに大きな影響を与えているかという点について、幅広い視野に立ってまとめられたものでした。日本語版の翻訳にやや難しさを感じることもありましたが、地球温暖化の顕著な影響を肌で感じる昨今、その課題を乗り越えてゆくために必要な私たちの姿勢を考える上でも有意義な学びとなりました。9月からは、石丸昌彦著『神さまが見守る子どもの成長 ~誕生・こころ・病・いのち~』(日本キリスト教団出版局・2020年)を取り上げています。この本は、一昨年特別講演会の講師としてお招きした石丸先生が、日本基督教団柿ノ木坂教会の「教会学校C.S.通信」から選んでまとめられたものです。四季の順にテーマが整理されており、「春の便り ~いのちの誕生~」「夏の便り ~こころとからだ~」「秋の便り ~障害や病気から見えること~」「冬の便り ~死からいのちへ~」のそれぞれに興味深いテーマが並べられています。役員会では、井ノ川勝著『信仰生活の手引き 教会』(日本キリスト教団出版局・2012年)、 伝道部門では、辻宣道著『教会が強くなるために』(日本キリスト教団出版局・1998年)をそれぞれ学びのテキストに用いています。ご自身が直接参加していない部門等のためにお祈りいただくこととあわせて、それらの本を手にとって読んでみてはいかがでしょうか。

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