牧師室の窓から 2025年2月

牧師 田村 博

「牧師室の窓から」                  牧師 田村 博

☆1月19日(日)の「教会全体懇談会」、そして2月23日(日)の「第118回定期教会総会」と、2025年度に向けて備えが続きます。病院、施設が感染症予防対策を行っているがゆえに、入院、入所中の兄姉と自由に面会するのが難しいところも相変わらずあります。しかし、祈りの鎖を妨げるものは何もありません。私たちが祈る時、その瞬間、目には見えず手で触れることもできない一つのつながりが生まれます。一つの鎖が生まれます。私たちの内に聖霊が注いでくださるところにもたらされる愛のつながりであり、愛の鎖です。

 

☆3月23日(日)には、日本基督教団神奈川教区 海員宣教協力委員会から派遣されるロナルド・ジュリアン宣教師(米国の合同メソジスト教会から派遣されたフィリピン人宣教師)を説教者としてお迎えして主日礼拝をおささげしようとしています。神奈川教区に来る前は、海員宣教という言葉自体知らなかったのですが、よく考えてみると私たちの日常生活は、船舶による物流によって支えられています。その物流を支えているのが、荷物を海外から運んでくれている多くの外国人労働者や船員たちです。ところが言葉の壁もあり、仮に体調を崩すようなことや様々な問題と遭遇しても充分なケアを受けられないといったことが生じがちだそうです。荷物を積み下ろしする港湾内には、誰でも立ち入ることができるわけではありません。しかし海員宣教師なら、宗教的な立場ゆえの特別な通行許可証を得て宣教師として入れます。また、船舶内にも手続きを経て立ち入って、希望者には一緒に聖書を読んだり話をしたりできるそうです。その働きの重要性を受けとめた神奈川教区は、1983年に海員宣教協力会を設置して現在に至っているとのこと。海員宣教師の働きについて詳しく知ることのできる貴重な機会です。福音の喜びの広がりの豊かさを、まずはしっかりと受け取りたいものです。

 

☆3月5日(水)は「灰の水曜日」と呼ばれる日で、この日から「受難節(レント)」に入ります。主イエス・キリストが十字架に向かって歩まれたその歩みを覚えつ一日一日を大切に過ごしたいと思います。今年は、4月13日(日)「棕櫚の主日」、16日(水)「受難週祈祷会」、17日(木)は洗足木曜日聖餐礼拝」、18日(金)「受難日」、そして20日(日)が「復活日(イースター)」です。

  

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