牧師室の窓から 2025年10月

牧師 田村 博

夏日から一気に気温が下がり、「つい先週まで冷房をつけていたのに!」と戸惑いの声があちこちから聞こえてきます。できるだけゆっくりと「秋」を味わいたいものです。先日、日本自然保護協会の冊子に、「わずかながら都心で昆虫の種類の増加傾向が見られる」という主旨の記事がありました。どうやらビルの屋上緑化や、街路樹をはじめとする緑地帯の増加がその要因と考えられています。小さな小さな積み重ねかもしれませんが、わたしたちも庭のスペースやプランターを用いて少しでも緑を増やしてみたいものです。6月の特伝講師だった藤田智先生おすすめの野菜づくりもいいですね。庭に蝶々を招きたいな~という方は牧師まで声をおかけください。蝶の食草をお教えします。

☆ 10月第1週には、教会修養会が行われました。体調を崩しているために参加できない兄弟姉妹もいらっしゃいましたが、主題「茅ヶ崎教会百年の歩みの中で ~教会のヘルスチェック・主体的な教会形成のために~」のもと、キスト岡崎さゆ里・エイブラハム宣教師ご夫妻を講師に迎えての充実した内容でした。役員会では、さっそくこの流れを受けとめて今後のロードマップについて協議しました。百周年委員会の「宣教計画」部門はもとより、各部門でも関係する項目についての話し合いが積極的になされることを期待しています。10月26日には教会創立98周年を覚えつつ礼拝をおささげします。また、11月2日午前には召天者記念礼拝をおささげします。礼拝の中では、先に召された兄弟姉妹を覚えて、全員の名前をお呼びします。午後には合同墓前礼拝をおささげします。そして、11月23日は謝恩日、11月30日からは待降節(アドベント)に入ります。

☆「教会暦」は、円形で表記されることが多いのですが、一年のスタートは「アドベント」から始まります。その一年のスタートの直前に定められているのが、「降誕前節」です。主のご降誕の出来事は、歴史の中に突如として現れたのではなく、長い旧約の歴史としっかりとつながっています。それゆえ、神の創造の御業を始めとする旧約聖書の御言葉を格別な備えの歴史として受けとめつつ、一回一回の礼拝をおささげしたいと思います。今年は10月26日から「降誕前節」に入ります。

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