牧師室の窓から 2024年9月

牧師 田村 博

「牧師室の窓から」                  牧師 田村 博

☆8月末に、気象庁による9月の一か月予報が発表され、高温が続くであろうことが示されたことを受け、8月に続いて9月の水曜日の集会(聖研祈祷会、聖書に親しむ会Ⅰ)を休会といたしました。昨年に引き続いての対応ですが、地球温暖化の影響は、来年以降も深刻化の一途をたどり、3年連続の対応を求められることになるのでしょうか。厳しい日差しをはねかえしつつ、真剣な思いをもって、主日(日曜日)の公同礼拝出席のために体調を整えて備え続けていらっしゃる兄姉のお声と笑顔に接するたびにとても大きな勇気と力を与えられます。主の格別なお守りをお祈りいたします。

 

☆8月19日(月)~21日(水)には、日本聖書神学校の卒業生研修会が行われ参加させていただきました。隔年で東京と東京以外に会場設定をして実施されていますが、今年は青森県弘前で行われました。参加者は43名(他に6名が講演のみリモート参加)で、1日目は元津軽藩士でキリスト教徒であり日本のプロテスタント宣教の最初期において大切な働きを担われた本多庸一師について学び、2日目は大型バスにて弘前の地に残されたその足跡を見学しました。日本基督教団弘前教会、東奥義塾中学高等学校、弘前学院聖愛中学高等学校では、現在もなお引き継がれているそのスピリットの一端に触れることができました。特に、地元出身で東奥義塾や聖愛中高にも深く関わり続けており、今年創立50周年を迎えた弘前西教会を開拓伝道で立ち上げてきた経験を持つ石川敞一先生(現在は浪岡教会牧師)が、バスに添乗して随所に適切な解説を届けてくださいました。青森というと一昨年まで白戸清先生が牧会されていた野辺地教会の名前をまず思い浮かべる方が多いことと思います。今回の研修会では白戸先生の後任として赴任した湊理恵先生ともお会いすることができました。同じ青森といっても弘前と野辺地は80キロ以上離れており、電車で2時間近くかかるということです。その他、カトリック弘前教会、旧東奥義塾外人教師館、旧弘前市立図書館など明治期に建築された貴重な洋館の数々をも見学することができ、キリスト教のスピリットと共にこの地に吹き込まれた文化が大切にされている様子を目の当たりにいたしました。祈りをもってこの研修会に送り出していただきましたことを感謝いたします。

 

☆9月は教会修養会、10月は世界聖餐日礼拝、特別伝道礼拝、教会創立97周年記念礼拝、11月は召天者記念礼拝、合同墓前礼拝と教会の行事が続きます。そして主のご降誕を覚えるアドベント、クリスマス。そのすべてを通して主の栄光があらわされ、永遠の命に与からせていただく喜びが地上に広がりますように。

  

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