牧師室の窓から 2024年10月

牧師 田村 博

                             

異常とも言える高温続きへの対策として、7月下旬から休会としていた水曜日の集会(聖研祈祷会、聖書に親しむ会Ⅰ)を、ようやく10月2日(水)から再会しました。休会の時期については「7月下旬からでは遅い、7月中旬からすでに危険な高温となっている」とのご指摘も一部よりいただいております。来年のことを考えると、気が重くなるような世界規模での地球温暖化(沸騰化?)ですが、そのような中、教会修養会や秋の特別伝道礼拝を大きな実りのうちに終えることができたことは感謝です。このような状況であればこそ、聖書の生ける御言葉の力が私たちには必要であることをあらためて学んだひと時でした。

 

☆10月31日を中心に街中のショーウィンドウに登場するカボチャをアレンジしたイラストは、ハローウィーン(Halloween)にちなんだものです。その起源は、ケルト民族のお祭りにあり、キリスト教とはまったく関係のないものです。彼らの間では、この夜、悪霊や怪物、魔女や亡霊が現れて彼らの季節(冬)が来たことを喜んで、人々にいたずらをしたり災難をもたらしたりすると信じられていました。そこで人々は、ところどころに大きなかがり火を焚き、供え物をしてそれらをなだめようとしたのでした。このケルト民族の祭りはキリスト教が宣べ伝えられたのちも残り、キリスト教の教会暦である諸聖徒の日(All Saints Day)と結びつき、諸聖徒(ハロウの日)の前夜(イヴ)として「ハローウィーン」と呼ばれるようになったのです。宗教改革者ルターがヴィッテンベルクの教会の扉に95箇条の文書を掲示したのは、1517年のこの日でしたが、プロテスタントの多くの教会は、この日を「宗教改革記念日」として定めています。

 

☆今年度のクリスマス、茅ヶ崎教会では、12月22日(日)午前にクリスマス礼拝、午後に教会学校クリスマス礼拝をおささげいたします。そして、24日(火)夕にはクリスマスイブ賛美礼拝をおささげいたします。また、22日の前の週である15日(日)礼拝後には、クリスマス愛餐会を行ない、主のご降誕を共にお祝いいたします。すべてを通して主の栄光があらわされますように。

四角形: 角度付き: 編  集  後  記恐怖を覚えるほどの暑さと、体調不良とが同時進行していたこの夏、不快な気分と体力・気力の著しい低下を抱えて家の中に閉じ籠って過ごした日々の中で、生まれて初めて、「このままでは鬱になるのではないか」という危機感のようなものを感じました。

「何かをしなければ・・・」と思い、不快と無気力感を振り払うようにして始めたことは、1976年の10月号から1978年10月号までの20回に亘る過去の月報に掲載されていた「ヨブ記」の連続講解説教(教会創立60周年記念誌「主がふたたび来り給う日まで」にも転載されている)を読むことでした。現下の自分の状況の中で読む「ヨブ記」についての説教は、まさに心に沁みわたってゆくものでした。漸く「読書の秋」らしくなってきました。月報10月号をお届けいたします。(Y.I)

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