牧師 田村 博
「牧師室の窓から」 牧師 田村 博
☆2022年度が終わり、新しい2023年度が始まります。ようやく新型コロナウイルス流行も終息の兆候が見られます。茅ヶ崎教会では、この約3年の間、さまざまな工夫をしながら主日礼拝を一日も休むことなく対面形式で継続することができました。そして礼拝に出席することが難しい方々や、面会すら難しい施設等で生活をされている方々をおぼえて、文書や音声配信を利用してのフォローアップに努めてまいりました。それらの対応も徐々に見直すべき時期は間近いと思われます。
☆牧師館の庭・南側の道路沿いには、今年も“利休梅”が見事な花を咲かせています。水やりをしていると、ご近所の方が通り掛けに、「毎年楽しませていただいております!」と笑顔で声をかけてくださいました。地球温暖化の影響により、桜の開花が年々早くなっているそうですが、ふと、この“利休梅”の開花時期にも変化はあるのだろうか、と思いました。「開花日」「満開日」などの記録は、地味ではありますがコツコツと記録をしておけばこそ、地球温暖化の貴重なデータともなりうるのでしょう。茅ヶ崎教会は、2027年には創立百周年を迎えます。地味であってもコツコツと記録を重ねて、次世代に残してゆきたいと思います。
☆先日届いた『本のひろば・4月号』に石丸昌彦先生の『老いと祝福』の書評が掲載されていました。長年伝道牧会に携わられた疋田勝子先生(本庄教会協力牧師)によるものですが、その冒頭部分を一部紹介させていただきます。
「私は現在80歳近くで、内科と整形外科に通いながら10種類の薬を服用しつつ杖をついて生活しています。年とともに、先々を考えると不安なことがいろいろと出てきます。そんな私が精神科医師の石丸昌彦先生の著書『老いと祝福』に出会いました。これは、私がこの世での人生を閉じる前の神さまからのプレゼントだと思いました。著者が深い信仰と豊富な知識をもって、「老い」は「恵み」だと、こころに響くかたちで教えてくれているからです。」
わたしたちは、来る6月4日(日)午後1時より、石丸昌彦先生をお迎えして特別講演会を開催しようとしています。この集いが、教会内外の多くの方々にとって、唯一無比な出会いの場として用いられ、神さまからのプレゼントを豊かに分かち合うひと時となりますように!