牧師室の窓から 2019年9月

✩今から68年前、1951年は茅ヶ崎教会にとって激動の年でした。4月に教会員10数名が他教会に転じ、教会創立以来24年間礼拝をささげていた会堂ならびに敷地を所有者に返還し、礼拝を献げる場所を失ってしまいました。主日礼拝は、お借りした不二寮でささげ、早速5月には新会堂建築計画の審議が始まり、新会堂建築委員が選出されました。そして、9月24日第一回教会全体修養会が不二寮で開催されました。「教会生活」という主題で、出席者は40名でした。目に見える形での会堂建築に着手しようとしたとき、目に見えない、真の教会の形成が大切だと示されたからです。それ以来、献堂式があった1964年を除いて毎年開催され、今年は第68回の修養会でした。主題は、「なぜ、あなたは教会に来るのですか」、出席者は37名でした。恵まれた修養会を持つことができました。

✩修養会の前日、15日の主日礼拝直後、礼拝出席者が集会所に移動し、現集会所感謝の祈りの時を持ちました。最初に讃美歌87(B)を歌いました。この讃美歌はこの集会所を遺贈した三浦公姉、三浦淑姉の愛唱の讃美歌でした。祈りの後、

集会所にあった備品を教会に運びました。16日の修養会で、二つの分団の会場として最後に用い、17日(火)から、解体工事が始まりました。解体工事は10月初めまで行われ、10月6日(日)主日礼拝後、牧師館ならびに集会所の起工式を行います。2020年1月末、完成の予定です。

✩最近、生まれて3ヶ月余の子どもさんが召されたとの知らせを受け、心が張り裂ける思いです。ご家族に、主の慰めが豊かにとひたすら祈る日々です。塚本虎二先生は著書『死に勝つ』の冒頭で、80年、90年と生きた人も33時間で召された幼児も神さまの前では同じ重みがあるとおっしゃっています。また、わたしのてもとに、小学4年の女児が描いた『わたしは天使になりたい』と題する絵があります。その絵には、3人の天使と3人の悪魔を描かれ、「わたしはてんしになって、あくまにかみさまをおいのりしなさいと いいたいのです」と記されています。その絵を描いてまもなく彼女は発病し、召されました。彼女の最後の絵です。その絵を見るたびに、今もその女児が、「再び主イエスの くだります日 召さるる幼児 み国にて みそらの星と かかがや」いている(讃美歌458)ことを心深く思わされます。最近召された子どもさんも、み国で、星となって輝き、神さまのお手伝いをしていることを信じ、慰めを得たいと願っています。 

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