牧師室の窓から 2018年7月

★7月7日から9日にかけて西日本を襲った豪雨の被害は深刻です。京都教区では8日(日)の礼拝を行うことができなかった教会が四つありました。兵庫教区では会堂、牧師館の雨漏りが10以上ありました。東中国教区(岡山・鳥取)では多くの教会の会員宅が浸水しました。現在も避難所で生活している方がおられます。真備町では二階に取り残され、救助された教会員がおられました。西中国教区(島根・山口・広島)では三原教会が床上浸水、土砂が流入した教会員そして避難所で生活している教会員がおられます。四国教区(愛媛・香川・徳島・高知)では、三間伝道所の牧師館が床上浸水、伊予吉田教会、近永教会の床下浸水が報告されています。

猛暑の中、被災地の方々やボランティアに従事する多くの方々の健康が守られるよう祈ります。

★身近な方々が相次いで召されました。6月20日、杉本眞里子さんの夫、杉本和永さんが召されました。杉本和永さんは自然を愛し、「木を植える」ことの大切さを大学の教師として若い人に足で教え続けました。多くの若い人を育て、励まし続けた69年のご生涯でした。通夜、葬儀に参列しながら、ジオノ作の『木を植える男』の一節「かつてわたしに襲いかかったほこりまみれの強風のかわりに、甘い香りのそよ風が、あたりを柔らかくおしつつんでいた。山のほうからは、水のせせらぎにも似た音が聞こえてきたが、それは森からそよいでくる、木々のさざめく声であった」を思いおこし、杉本さんの志を受け継ぐことの大切さを思わされました。同じ6月20日、秋田楢山教会員で所沢在住の石川カツ子さんが召されました。90歳でした。葬儀は秋田で行われたのですが、所沢での納棺、火葬を家族から依頼されました。石川さんの長女が秋田在任中最初の受洗者でした。翌年、娘の信仰を大切にし、石川さんご夫妻と次女が洗礼を受けました。イエスさまが大好きなご一家でした。そして7月22日、吉田治彦さんが召されました。80歳でした。小児歯科の先駆者として子どもたちとくに障害のある子どもたちの歯の治療に生涯をささげました。子ども痛みを受けとめることができる、本当に優しい人でした。

 愛する人を亡くされた杉本眞里子姉と二人の御子息、石川さんの次女のご家族、吉田洋子姉と二人のお嬢さんたちに主の慰めと平安を祈ります。

目次