牧師室の窓から 2012年12月

★12月23日(日)は多くの方々とクリスマス礼拝をささげることができました。受洗した 吉野貴之さん、仙台川平教会から転入した村井澄江さんを心からの感謝をもってお迎えしま した。今年のクリスマスには浮ついた思いや華やいだ雰囲気はありませんでした。受洗した 方も転入した方も病気のご家族を抱えています。また、教会員の中にもご家族の病気に心を 痛めている方々がおられます。なによりも7歳の蒔人君が重い病で手術を何度も繰り返すと う緊張感の中でのクリスマスでした。しかし、それだけに最も小さく、貧しくお生まれにな ったイエスさまがご病気の方、ご家族の病気に心を痛める方とどんなときにも共にいてくだ さる、インマヌエルの恵みを覚えることができたクリスマスとなりました。24日(月)のイ ヴ賛美礼拝には、今年もアレセイア湘南中学高等学校のハンドベルクラブのメンバー10人 が演奏してくださいました。また、教会に初めてという若い方々も出席し、感謝でした。


★クリスマス礼拝を前にした17日(月)~21日(金)、高齢のため礼拝出席が困難になってい る方々をお訪ねし、クリスマスの讃美歌を歌い、聖餐式を行いました。何十年とクリスマス 礼拝を教会で守ってこられ、それだけにクリスマス礼拝に出席できないつらさを覚えておら れる方々です。どなたのところにも、5,6人の方が同行し、賛美を、祈りを、聖餐を共に しました。


★アドヴェントの期間、お二人の葬儀を執り行いました。お一人は教会の最高齢の柴田三郎 さんでした。96歳11ヶ月のご生涯でした。キリスト者であった都美子夫人と結婚後、教 会の礼拝にはよく出席しておられたそうですが、洗礼を受けたのは81歳の時でした。太平 洋戦争で友人の多くが戦死してしまうという悲しみを持ち続けておられました。教会の掲示 板に掲げる説教題や「今週の聖句」を毛筆で書く奉仕をしてくださいました。もう一人は 83歳で召されたで白石頼生さんという方です。小生が少年時代からお世話になった方で、 遺言によって葬儀を依頼されました。東京の方でしたが、戦争のため勉学を中断させられ、 家を焼かれ、ご家族で岩手に来られました。白石さんは、勉強を中断させた戦争を憎んでい ました。お二人の葬儀を通して、救い主の誕生を羊飼いたちに伝えた天使たちが「いと高き ところには栄光、神にあれ、地には平和、御心に適う人にあれ」と賛美したことを心深く思 いました。

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