牧師室の窓から 2010年4月

★新しい年度、2010年度の最初の日曜日はイースターでした。イースター礼拝で、盛岡 や鎌倉で伝道された故内藤協先生の四行詩を紹介しました。内藤先生は、自分にとっての 路傍伝道だとおっしゃって、毎週四行の詩を教会の掲示板に掲げていました。内藤先生の 四行詩はなかなか味わい深く、とくにイースターの四行詩に私はいつも励まされます。

 「復活のメッセージは  絶望と行詰まりの中から
  再び新しく生きるように  との天の招きです」 (1972)
「イースターです  もう駄目だと思った所から
  新しい生命が始まる事を  復活の物語は告げます」 (1975)
「イースターです  死よりの復活とは
  生の希望の極限を語る  希望のメッセージです」 (1976)
「イースターです  挫折と失意の人間に向って  もう一度必ずやり直せると イエスの復活は告げます」(1978)

 内藤先生は、イエス様がよみがえられたということは、もう駄目だと思ったところから、 挫折と失意の人間に向かって、もう一度必ずやり直せる、再び新しく生きることができる、 そういう神様のメッセージだというのです。本当にそうです。イースターの恵みを心深く覚 えながら、新しい年度、共に歩んでいきましょう。

★3月に出版された【キリスト教教育事典】の≪平和教育≫の項を執筆しました。  《聖書の平和》《戦後の平和教育》《キリスト教界における平和教育》という順に書き、 しめくくりの《平和を願って、追い求めよ》の冒頭にこう記しました。 「平和教教育のスタートは、友だちもそして自分も『生まれる前から神さまに守られ』 『生まれて今日までみんなから愛されてきた』(こどもさんびか)ことを覚えることである」と。 私たちの教会では、新年度から主日礼拝のプログラムに《子どもへのメッセージと祈り》 を加えました。子どもへの虐待が増加するという深刻な時代のただ中で、「あなたも、わたしも」 神さまに愛され、みんなから祈られていることを、子どもさんたちと共に毎週の礼拝で、 心に刻み続けたいと願っています。

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