牧師室の窓から 2010年3月

★今月は二つの神学校の卒業式に出席しました。前任地の広島教会から送り出した二人の神学生が四年の学びを終え、卒業することになったからです。
 5日は東京聖書学校の卒業式でした。卒業生は四人でした。その一人が、夏期伝道や礼拝説教で茅ケ崎教会の皆さんにも祈って頂いた吉武真理姉です。東京聖書学校の後援会報に吉武姉が書いた文を紹介します。
 「この四年間、ここまで祈り支えて下さりありがとうございました。・・・・  病気を持っているので、つらくて途中で休学を考えたことは何度もありましたが、その度に、周りの方を通して神様に励まされて今日までくることができました。この四年間は、私にとって『自分を知る』期間となりました。それだけに、こんな者をも愛して下さっている神さまとの新たな出会いの時ともなりました。・・・・ご心配頂いている体調の方も、この間治療によって随分体力がついてきました。これまで受けた恵みと慰めとを携えて、教会へと遣わされていこうと思っています。今やっとスタートラインにつきました。共にいて導いてくださるイエス様と二人三脚で一歩ずつ歩みを進めて行きたいです。『謙遜に従順に従い行かせてください』、と祈りつつ」。
 吉武姉は、東京教区総会で准允を受領した後、赤羽教会の担任教師に就任します。
 12日は東京神学大学の卒業式でした。東京神学大学の卒業式は41年ぶり、自分が卒業して以来でした。大学院の卒業生が18名(学部卒業生が4名)でした。その一人が広島教会で洗礼を授けた中本純兄でした。中本兄は最初の二年間は神学校の寮、後半の二年間は無牧の教会の会堂守、さらに土曜日には都内の大きな教会の会堂清掃をしながらの勉学生活でした。中本兄は、四国教区総会で准允を受領した後、西条栄光教会の主任担任教師に就任します。
 そして、二人と入れ替わるように広島教会で洗礼を授けた人が4月に東京神学大学に入学します。献身する人が少ない状況で、祈り育ててきた青年たちが次々と伝道者の道を志すことに責任の重さを思わされています。


 ★最近、大きな課題、苦しみを持つ方々が多く、途方に暮れるような思いをしながら、時間を割き、祈る日々です。苦しみの渦中にあるお一人お一人の上に主の支えを、励ましをと祈ります。

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