牧師室の窓から 2008年10月

★10月11日(土)から13日(月)、13年ぶりに秋田に行ってきました。秋田楢山 教会在任の時、百周年の恵みに感謝して産み出した秋田桜教会の創立20周年記念礼拝並 びに記念講演会に奉仕を求められたからです。秋田新幹線に初めて乗車しました。けれども、盛岡と秋田の間は従来の線路のままなのでスピードは変わっていませんでした。そのおか げで奥羽山脈を越えるとき、周りの紅葉の風景をゆっくり眺めることができました。ただ、北国の紅葉は美しいのですが、長い冬が控えているので、単純に喜べません。北国で感動 的なのは春先の木々の芽生え、新緑の光景です。長い冬から解放され春がやってきた、そ の喜びは本当に大きなものがあります。

★秋田桜教会は創立以来、雲然俊美牧師と雲然真理子牧師がよき伝道牧会を続けておられ、礼拝に若い方々が多く、とても生き生きとした教会になっていました。まさに新緑の光景 そのものでした。

★記念式典で思い起こしたのは、秋田在任時代20年続けた教会のメンバーによる太平山 登山でした。大学の山岳部に属する青年が教えてくれました。先頭のリーダーはその日参 加するメンバー全員が登頂できるようなペースで先頭を歩く。しんがりのリーダーは足の 痛くなった人や疲れた人がいた時、その人と一緒に休んだりしながら励まし、しんがりを 歩くのです。脱落者を出してはなりません。登山が4,5年続いた頃から私はしんがりを 歩きました。その経験が開拓伝道のとき役立ちました。開拓伝道を推し進める時、意見、 考え方に大きな幅があることが分かりました。登山の経験から、意見を異にする人をも抱 え込まなければならないことを思わされました。でも、その結果、みんなで伝道所の開設 を喜ぶことができました。伝道所開設まで大きな苦しみを味わったので、現在の秋田桜教 会の姿を目の当たりにすることができ、大きな喜びを覚え、御名をあがめました。

目次