牧師室の窓から 2021年5月

牧師 田村 博                  

☆ 神奈川県の一部には、依然として新型コロナウイルス流行をめぐり、「まん延防止等重点措置」が発令されている状況が続いています。医療関係者をはじめ、様々な不自由や困難をおぼえていらっしゃる方々の上に、主の格別なお守りをお祈りいたします。

☆ 新しい2021年度がスタートいたしましたが、早々に「春の特別伝道礼拝」「子どもと大人の合同礼拝・花の日礼拝」の中止を決定せざるを得ない状況です。しかし、例年10月に行なっている「秋の特別伝道礼拝」については、10月17日(日)に実施する方向で伝道部門を中心に計画が練られています。今回の特別講師は、上遠恵子(かみとお けいこ)さんです。上遠さんは、東京都出身で東京薬科大学を卒業されたのち研究室勤務、学会誌編集者を経て、現在エッセイストとしてご活躍で、日本基督教団田園調布教会の教会員です。レイチェル・カーソンの著書『潮風の下で』(岩波書店)『センス・オブ・ワンダー』(新潮社)のほか、多くの伝記の翻訳などに携わり、『レイチェル・カーソンの世界へ』(かもがわブックス)など多数の著書もおありで、レイチェル・カーソン日本協会の会長でいらっしゃいます。最近もNHKテレビ番組「こころの時代」やラジオ番組「ラジオ深夜便」に出演なさっている上遠さんは、映画「センス・オブ・ワンダー レイチェル・カーソンの贈りもの」(2001年)にも出演されています。

  今回の新型コロナウイルス流行は、単に自然界に存在しているウイルスによる仕方のない出来事だったでは済まされないということは、多くの人々の認めるところです。身勝手な人間の行動、誤った自然との距離感がそこにはあると言わざるを得ません。上遠恵子さんの翻訳された『センス・オブ・ワンダー』は、レイチェル・カーソンが姪の息子ロジャーとの自然体験をもとに書いたものです。子どもたちと一緒に自然の中に出かけ、ともに「センス・オブ・ワンダー(=神秘さや不思議さに目を見張る感性)」を育むことの大切さを詩情豊かな文章でつづったこのエッセイは、今、コロナ禍の中であらためて脚光を浴びています。今回、絶好のタイミングで、この特別講演会の時が備えられました。わたしたち一人ひとりが、神様に創造されたかけがえのない存在であることをもう一度見つめなおし、神様の創造された世界のすばらしさを再認識する貴重な機会となることを願っています。

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