2015年 4月



★わたしたちの教会は、今年度の主題を「希望を証しする教会」、聖句を「わたしたちは、聖書から忍耐と慰めを学んで希望を持ち続けることができるのです」(ローマ15:4)にしました。『希望』ということで、いつも思い起こすのは、1899年の復活日礼拝でブルームハルト牧師が語った「もし、わたしが一人の人間を放棄せざるをえないならば、もしわたしがある領域もしくは地上について希望を放棄せざるをえないならば、イエスはわたしのためによみがえられなかったのだ」という説教の一節です。2015年度はイースターからスタートし、イースターで終わります。この一年、イエスさまのよみがえりの恵みに包まれて、どんなときにも、どんなところでも希望に生き、だれをも失望せず、希望を証しする歩みをなしていきましょう。

★第二次大戦下、強制収容所を経験したエリー・ヴィーゼルという作家が、次のような話を紹介しています。 「ある年老いた賢人が子どもたちに出会い、こう言いました。『何が欲しいのか、言ってごらん』。一人の子どもが言いました。『お菓子をちょうだい』。『いいだろう』。もう一人が言いました。『お金をください。お菓子を買いますから』。『いいだろう』。そして三人目が言いました。『力をください。そうしたら、お金も手に入れられるし、お菓子だって買える』。賢人はとても悲しくなりました。そこへ小さな小さな子どもがやって来て言いました。『希望をちょうだい。なくなっちゃったの』」。
 ヴィーゼルは、自分たちがかつて経験した時代は、地獄のような強制収容所があった、しかし、今の時代はどうなのか、子どもたちが『希望がなくなっちゃった』と言っている、そのことを現代に生きるわたしたちはどこまで認識しているだろうか、と問いを発しています。  ヴィーゼルが語るように「望み得ない」(ローマ4:18)時代です、とくに子どもたちが、若い人が希望を持つことが困難な時代です。けれども、この世界はイエスさまがよみがえられた世界です。イエスさまのよみがえりによって与えられた真の希望を証ししたいと願っています。