***牧師室の窓から***
2014年11月



★心痛む出来事が相次いでいます。三歳児が食事を与えられず、衰弱して亡くなるということが起こってしまいました。また、11月16日に投票が行われた沖縄県知事選挙で、沖縄の人々は米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設という国策にノ―という意志を表明したのですがが、政府は、移設は過去の問題だとして、工事を粛々と、淡々と進めようとしています。また、フクシマの人々の苦しみ、悲しみも記憶から遠ざけられようとしています。
 6月からその月の最後の日曜日に学び始めた出エジプト記には、「イスラエルの人々は労働のゆえにうめき、叫んだ。労働のゆえに助けを求める彼らの叫び声は神に届いた」(2:23,24)、「わたしはエジプトにいるわたしの民の苦しみをつぶさに見、追い遣う者のゆえに叫ぶ彼らの叫び声を聞き、その痛みを知った」(3:7)、と記されています。また、預言者イザヤは「あなたのはらわたの反転いまはどこぞ。どうかあなたの憐れみを抑え給うな」(63:15 関根正雄訳)、「どうか天を裂いて降ってください」(63:19)と願っています。神さまは、小さな者の叫びに敏感な方です。クリスマスは、はらわたを反転させ、憐れみを抑えることができなかった神さまが、天を裂いて、ひとり子イエスさまをわたしたちに贈ってくださった出来事です。
 クリスマスを前に行われる国政選挙で、「苦しむ人の叫び、痛み、小さな声」に真摯に耳を傾ける為政者を祈るものです。

★マザー・テレサの待降節とクリスマスの言葉に思いを深くさせられます。
 ○待降節は待つときです。マリアとヨセフの深い沈黙の中で。マリアとヨセフは何を待っていたのでしょうか。とても小さく、自分では何もできず、愛を必要として来られるイエスの誕生を、彼らは待っていたのです。
 ○「恐れるな。見よ、わたしは大いなる福音をあなたたちに伝える」と聖書にあります。神がこの世に知らせるために天使を送った大いなる喜びの福音とは、何なのでしょうか。その福音とは、神がわたしたち一人ひとりを愛しているということです。神はご自分のひとり子を、「共におられる神」として、わたしたちの一人として、わたしたちと共にとどまらせるために送られるほど、わたしたちを愛してくださったのです。