***牧師室の窓から***
2010年 8月


★毎年、8月6日の平和記念式典で、こども代表の「平和への誓い」に励まされます。 今年も高松樹南さんと横林和宏君が一生懸命、誓いの言葉を述べました。
「ぼくの大好きな街、広島。緑いっぱいの美しい街です。65年前の8月6日、午前8時 15分。人類史上初めて、原子爆弾が広島に落とされました。一瞬のうちに奪われた尊い 命。変わりはてた家族の姿。原子爆弾は人々が築きあげた歴史や文化をも壊し、広島の街 を何もかも真っ黒にしてしまったのです。しかし、焼け野原の中で、アオギリやニワウル シの木は、緑の芽を出しました。人々も、街の復興を信じて、希望という種をこの地に蒔 きました。傷つきながらも力いっぱい生き、広島の街をよみがえらせてくださった多くの 方々に、ぼくたちは深く感謝します。今、世界は、深刻な問題を抱えています。紛争や貧 困のために笑顔を失った子どもたちもたくさんいます。私たちの身近でも、いじめや暴力 など、悲しい出来事が起こっています。これらの問題を解決しない限り、私たちの地球に 明るい未来はありません。どうしたら争いがなくなるでしょうか。どうしたらみんなが笑 顔になれるのでしょうか。ヒロシマに生きるぼくたちの使命は、過去の悲劇から学んだこ とを世界中の人々に伝えていくことです。悲しい過去を変えることはできません。しかし、過去を学び、強い願いをもって、一人一人が行動すれば、未来を平和に導くことができる はずです。
 次はぼくたちの番です。この地球を笑顔でいっぱいにするために、ヒロシマの願いを、 世界へ、未来へ、伝えていくことを誓います。」
 世界中の子どもたちに笑顔を、地球を笑顔でいっぱいに、という子どもたちの願いに、 世界中の大人たちが応える歩みをしなければ、と深く思わされます。

★今夏も東京神学大学から夏期伝道神学生、中西康之兄を迎えました。足で伝道し、頭だ けでなく足で聖書を読んで欲しいという願いから、今年も厳しい暑さの中、自転車でご高 齢の方々、ご病気の方々を連日お訪ねしました。神学生が熱中症になりはしないかと心配 でした。夏期伝が始まって10日目に神学校でまとめた『夏期伝便り』に中西兄がこうい うことを記していました。
「教会に出席している信徒に対し、説教で救いへと導くことはもちろん大切ですが、教会 に出席できない信徒を地道に訪問し続け、キリストの愛を示していくことも牧会者として 重要な務めであることを学んでいます。」
 中西兄が神学校であと二年余、良き学びをなし、伝道者として第一歩を踏み出して欲し いと願うものです。そのために、みんなで祈り続けましょう。